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自分のための健康貯蓄
東洋医学 東洋医学治療 東洋医学による運動療法 温泉療法
温泉の基礎知識

温泉の効果

  • 温泉水(入浴)
    • 温泉成分(泉質の影響)
    • 温まる効果
    • 浮力、静水圧、粘性、摩擦抵抗の影響
  • 温泉地の自然環境
    • 転地による気分転換、リラックス
    • 海、川、森林、山、高原など豊かな自然と気候

療養泉の分類と主な効能

単純温泉
含有成分 基準量に満たない1kgの温泉水を蒸発させて残った固形成分、遊離炭酸の量も1グラム未満の濃度が薄い温泉。
温度 源泉が25度以上あり温度面で温泉法の基準を満たしているもの。(薄い食塩泉、硫黄泉、重曹泉)
効能 溶けている成分により体への効果は異なる。刺激は弱く作用も穏やか、癖もなく高齢者を含めて万人向きで日本ではもっとも数が多く、利用範囲も広い。名湯とされる温泉も目につく。
二酸化炭素泉
含有成分 炭酸ガスが無数の泡となった「泡(ビール)の湯」
温度 温度が高いと炭酸ガスは空中に抜けてしまうため低温だが、保温効果は高い。
効能 「心臓の湯」といわれ末梢血管、微小動脈を拡張させて、心臓に負担をかけず血圧を下げ、血行も促進させる。高血圧、動脈硬化症、頚肩腕(けいわん)症候群、リウマチに有効。
飲用すると胃粘膜の血行をよくして、食欲を高め消化活動を助ける。欧州には高濃度の二酸化炭素泉が多い。
炭酸水素塩泉
含有成分 炭酸水素塩泉(重曹泉)はアルカリ性。
陽イオンがカルシュウムの炭酸水素泉、陽イオンがマグネシウム炭酸水素泉。
効能 皮膚表面の角質を軟化、皮脂や分泌物を乳化して洗い流すため肌がすべすべする「美人の湯」。入用後に清涼感をもたらす「冷の湯」。
飲用すると胃酸を中和、胃の運動を促進して胆汁の分泌を促すため、肝臓、すい臓、胆のうに効く。欧州では「肝臓の湯」。
マグネシウム炭酸水素塩泉は、鎮静、鎮痛、抗炎症、抗アレルギー効果がある。アレルギー性疾患、リウマチ、慢性皮膚病に有効。
飲用すると利尿効果があり痛風にいい。
ナトリウム塩化物泉(食塩泉)
含有成分 塩分
温度 皮膚についた塩分が体温の放散を妨げるので保温効果強い。
「熱の湯」。
効能 関節痛、筋肉痛、リウマチ、などに有効。
飲用すると胃酸の分泌を整え、腸の運動を活発にさせるため「胃腸の湯」ともいわれる。殺菌作用があり、傷の治療、うがい吸入にも用いる。欧州では海辺の気候も利用してタラソテラビー(海洋療法)が行われている。
硫酸塩泉
含有成分 硫酸イオンを含んでおり陽イオンにより4種類に分類。
効能 ナトリウム硫酸塩泉(芒硝泉)は、末梢血管拡張(降圧)作用が強く、高血圧症、動脈硬化症に有効。外傷にもいい。
カルシュウム硫酸塩泉(石こう泉)は、カルシュウムの鎮静・消炎作用を利用、切り傷、やけど、などに用いる。
飲用で、蕁麻疹、慢性湿疹、胆道疾患、便秘に有効。
マグネシウム硫酸塩泉(正苦味泉)は日本では少ない。
芒硝泉、石こう泉に似た作用がある。アルミニュウム硫酸泉(明ばん泉)は、刺激が強く皮膚や粘膜を引き締める収斂作用があり、皮膚病に用いる。
鉄・緑バン泉
含有成分 炭酸鉄泉(主なイオンが炭酸水素イオン)と、緑ばん泉(主な陰イオンが硫酸イオン)に分類される。
効能 緑ばん泉は、硫酸泉や酸性泉と併存することが多く、体への刺激が強い。
単純硫黄泉・硫化水素型(硫黄泉) 
含有成分 炭酸鉄泉(主なイオンが炭酸水素イオン)と、緑ばん泉(主な陰イオンが硫酸イオン)に分類される。
効能 末梢血管拡張作用が強く、動脈硬化症、 高血圧、心臓病に適 した「心臓の湯」。脱脂、漂白のほか、解毒作用があり、飲用で金属中毒、薬物中毒に有効で便秘にもいい。
硫化水素ガスには痰を取り除く作用があり、慢性気管支炎、気管支拡張症などに有効な「痰の湯」。有毒なので換気に気を配りを、湯あたりにも注意。
酸性泉
効能 硫酸、塩酸より飲むとすっぱく、肌にしみる。強い刺激作用、抗菌作用を利用して皮膚病などの治療に使う。明ばん、緑ばん、硫化水素など含んでいることも多く、酸性明ばん泉、緑ばん泉、酸性硫化水素泉などと言われる。
皮膚のただれ、湯あたりを起しやすい。歯を溶かすため、飲用する場合は注意が必要。
放射能泉
成分 ラジウム泉といわれ、ラドン、トロンが主成分。
効能 飲用すると利尿作用があり、痛風や慢性の尿路疾患に効果がある。鎮静作用があり、リウマチ、神経痛などのほか、卵巣や睾丸の機能も高める。
有害物質でも少量なら薬となる「ホルミシス」効果もあるとされている。湯あたりに注意
鉄・緑バン泉
含有成分 炭酸鉄泉(主なイオンが炭酸水素イオン)と、緑ばん泉(主な陰イオンが硫酸イオン)に分類される。
効能 緑ばん泉は、硫酸泉や酸性泉と併存することが多く、体への刺激が強い。

浴用の適応症

神経痛, 筋肉痛, 関節痛, 五十肩, 運動麻痺, 関節のこわぱり, うちみ, くじき, 慢性消化器病, 痔疾, 冷え症, 病後回復期, 疲労回復, 健康増進, きりきず, やけど, 慢性皮膚病, 虚弱児童, 慢性婦人病

浴用上の注意事項

温泉療養を始める場合は,最初の数日の入浴回数を1日当たり1回程度とすること。その後は1日当たり2回ないし3回までとすること。
温泉療養のための必要期間は,おおむね2ないし3週間を適当とすること。
温泉療養開始後おおむね3日ないし1週間後に湯あたり(湯さわり又は浴湯反応)が現れることがある。「湯あたり」の間は,入浴回数を減じ又は入浴を中止し,湯あたり症状の回復を待つこと。

プラスイオンとマイナスイオンの身体に与える影響

神経痛, 筋肉痛, 関節痛, 五十肩, 運動麻痺, 関節のこわぱり, うちみ, くじき, 慢性消化器病, 痔疾, 冷え症, 病後回復期, 疲労回復, 健康増進, きりきず, やけど, 慢性皮膚病, 虚弱児童, 慢性婦人病

浴用上の注意事項

項目 プラスイオンの作用 マイナスイオンの作用
血管 収縮 拡張
血圧 高くなる 正常化
血液 酸性傾向になる アルカリ性傾向になる
脆くなる 丈夫になる
尿 利尿抑制 利尿促進
呼吸 促進し苦しくなる 鎮静して楽になる
脈拍 増加 減少
疲労 回復が遅れる 回復促進
睡眠 不眠 催眠
自律神経 交感神経優位 副交感神経優位
食欲 減退 増進

正しい温泉の入り方

  1. かけ湯は念入りに
  2. 負担の少ない半身浴から
  3. 小刻みな入浴を3回まで
  4. あがった後はシャワーを浴びずに休息を

一般的入浴禁忌

  1. すべての急性疾患、特に熱誠疾患
  2. 病後の、衰弱が強いもの、栄養不良
  3. 進行性結核、軽症者でも医師の指示が必要
  4. 悪性腫瘍
  5. 重い心臓病、強度の高血圧症

温度別の入浴効果

微温浴(38℃) 生体に鎮静、鎮痛的に働き、神経系、循環器系などの興奮をおさえる作用
高温浴(42℃) 生体を興奮させ、神経系循環器系を刺激する

意外と知らない温泉と身体の関係

こんな時は要注意!
◆ 飲んだら入るな!入浴中は飲むな!
◆ 食事の直後は入浴を避けて!
◆ スポーツ直後の入浴も危険!
◆ 風邪をひいた日の入浴は症状別に対応
温泉に入ってはいけない「禁忌症」
  • ◆ すべての急性疾患(熱のあるとき)
  • ◆ 慢性関節リウマチの症状進行期
  • ◆ がん、白血病、肉腫
  • ◆ 重症高血圧症、動脈硬化症
  • ◆ 一年以内の心筋梗塞、狭心症発作(心電図などで判断)
  • ◆ 重症糖尿病
  • ◆ 代償不全の糖尿病、腎臓病
  • ◆ 発病後まもない脳卒中
  • ◆ 発病後まもない胃、十二指腸潰瘍
  • ◆ 発病後まもない胃、十二指腸潰瘍
  • ◆ 妊娠初期と後期、出血しやすい体質、月経中
  • ◆ 急性伝染病
  • ◆ 高齢者・乾燥肌の人は、硫黄泉、硫化水素泉の入浴はさける。
  • ◆ 強アルカリ泉も人によっては肌がかさつく。
  • ◆ 皮膚粘膜の過敏な人、特に光線過敏症にひとは硫黄泉をさけたほうがよい。
飲泉してはいけない「禁忌症」
高血圧症、腎臓病、その他むくみのあるとき
 塩化物泉(食塩泉)、ナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)、ナトリウム硫酸塩泉(芒硝泉)は多量に飲めない。
甲状腺機能亢進症のとき
 ヨウ素を含むものは飲めない。
泉質(温泉に含まれる薬効成分)によってはかえって症状が悪化してしまうおそれがありますので、
特に注意してください

主な季節の薬湯

時期 材料 作り方 効果
1月 生の葉をよく洗い、鍋で15分ほど煮出す 血行促進・リラックス
2月 大根 陰干しにした葉を刻み、水から沸かす 発汗作用・血行促進
3月 ヨモギ 刻んだ生の葉を煮出し、こして湯に加える 血行促進・抗菌
4月 日干しにした樹皮を煮出す。花を浮かべてもよい 消炎作用。打ち身などに
5月 ショウブ 干した根を細かくして煮出す。葉で香りを楽しめる 血行促進・保温
6月 ドクダミ 生の葉・茎を刻み、沸かす。干した葉は臭いが弱まる 強い抗菌作用
7月 桃の葉 30枚ほどの生の葉を煮出す 消炎作用。あせもなどに
8月 ハッカ 陰干しの葉に熱湯をかけて蒸らす。ミントでも代用可 血行促進・発汗を抑制
9月 菊(野菊) 生の葉や陰干しを熱湯で蒸らす。花も利用する 血行促進・保温
10月 ショウガ すりおろした絞り汁やスライスを使う 抗菌作用・血行促進
11月 ミカン 陰干しにした20個分の皮を湯に浸す。さわやかな香り 保温、ビタミンCが美肌に
12月 ユズ 半分切って湯に浮かべたり、果汁を絞ったりする 血行促進・保温
通年 アロエ トゲを除きすりおろした生の葉を、ガーゼで絞る 抗菌・消炎・保温